俺は星間国家の悪徳領主を読んで 感想・評価

異世界ファンタジー

作品紹介

善良で真面目に生きてきた主人公は、妻やその浮気相手にはめられ、多額の借金を負い失業し、ついに病に倒れてしまう。
そしてその死の間際「案内人」を名乗る不思議な男が現れ、「死にゆく貴方に幸せな来世をプレゼントする」と持ちかけてくる。
主人公は、善良さゆえに失敗した今世をはかなみ、他者を踏みつけ悪の限りを尽くす「悪徳領主」へと転生する事を決意する。

そして主人公は、星間国家アルグランド帝国の辺境惑星を治めるバンフィールド伯爵家の長男リアム・セラ・バンフィールドとして転生するが、親から受け継いだ領地はひどい有様で「こんなの搾り取ろうにも搾りかすも出ねーよ!」といったレベル。
リアムは、民を虐げ踏みつけにし、民から搾り取る為という、若干明後日な目的のために領地を発展させる事を決意、目的のために、この世界のそれまでの常識にとらわれること無く、破天荒に傍若無人に振る舞いながらも領地を発展させていくリアムに領民の好感度は急上昇!
悪徳領主を目指しているはずが、いつの間にか名君と呼ばれる様になってしまう。

作品情報

  • 著者(原作):三嶋与夢
  • 著者(漫画):灘島かい
  • キャラクター原案:高峰ナダレ
  • 出版社:オーバーラップ
  • 雑誌・レーベル:コミックガルド・ガルドコミックス
  • 発行巻数:6巻 ※2024年6月12日現在
  • 第一巻初版:2021年10月25日(電子版発行)

登場人物

  • リアム・セラ・バンフィールド
    現代世界で妻とその浮気相手にはめられ、多額の借金を負わされ、職を失い、失意の中死を迎えるが、その直前に「案内人」を名乗る謎の存在にの誘われ、星間国家の領主に転生する。
  • 案内人
    人の不幸・悪意を糧に生きる超常的存在。前世の主人公の黒幕であり、今世でもリアムが不幸になる様に様々な罠を仕掛けてくる。
  • 天城
    人間と見分けがつかないレベルの高度な人工知能を搭載したアンドロイド。
  • 安士(やすし)
    一閃流の開祖を名乗る剣士だが、実際には三流大道芸人。リアムの剣の指南役として案内役に送り込まれて来た。

実際に読んでみて

作画の好み:7☆☆☆☆☆☆☆☆★★ 
ストーリーの好み:8☆☆☆☆☆☆☆☆★★ 
キャラクター:10☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ 濃いめのキャラ多数
アイデア・独創性:8☆☆☆☆☆☆☆☆★★ 転生+宇宙+ロボット
読みやすさ:10☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 
エロ・お色気:2☆☆☆★★★★★★★

絵柄はちょっとクセがあり、お世辞にも上手いとは言えないが、何故か気にならず、寧ろ好きな感じ。
ストーリーも異世界転生ものとしては、ちょっと珍しい星間国家+モ○ルスーツ的なロボットモノの要素で出来上がっています。

民を虐げる悪徳領主を目指す主人公ですが、もともとの善良性故か、悪や汚職役人には冷徹で、実際に領地を発展させ、傍若無人に振る舞っても部下や領民からの好感度が急上昇してしまうのが、おもしろい。

主人公の前世の不幸の黒幕でもある「案内人」が次から次へとリアムを不幸にするために様々な罠を仕掛けてきますが、結果的にその全てがリアムの糧となってしまい不幸に陥れるどころか逆に感謝されてしまう始末で、リアムはどんどん力を付けていき、どんどん周りの人たちを幸せ(?)にしていく、総じてハッピーなストーリー展開で、個人的には大好きな作品の一つです。

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