「異世界転生の冒険者」を読んで 感想・評価

異世界ファンタジー

作品紹介

若くして命を落とした鳳天馬は、異世界の創造神に「存在の濃い」魂を認められ、特別な能力の付与や記憶、能力の引き継ぎなどの特典付きで、自分の世界に生まれ変わってほしいとスカウトされる。

天馬は、自身の死を悲しむ祖父らの姿を見かねて、自身の記憶を薄れさせる事を今世での最後の願いとし、そのスカウトを受ける事に。
その行動に心打たれた数多くの神々からの加護をうけることになり、人類最強クラスの能力、加護、詰め込みまくりで転生する。

作品詳細

  • 著者(原作):ケンイチ
  • 著者(作画):しばの番茶
  • キャラクター原案:ネム
  • 出版社:マッグガーデン
  • 雑誌・レーベル:MAGCOMI
  • 発行巻数:10巻 ※2024年6月14日現在
  • 第一巻初版:2019年3月1日

登場人物

  • テンマ(鳳天馬)
    本作の主人公で、若くして命を落とした所を異世界の創造神にスカウトされ、転成する事に。
    多くの神々から加護、能力を与えられ、神をも滅する存在になる可能性を秘めている。
  • スラリン
    幼いテンマが最初に眷属に加えたスライム。
    スライムらしからぬ高度な知力、能力を持っており、後にテンマが作るゴーレムの魔力制御を担うなどの活躍をする。
  • シロウマル
    二番名にテンマの眷属となったフェンリルの子供。
    シロウマルを身ごもった母親フェンリルと父親フェンリルがドラゴンスネークの集団に襲われているところに遭遇し共闘するが、ドラゴンスネーク撃退後に父親が、シロウマルを出産後に母親が命を落としてしまうが、死に際にシロウマルを託されることになった。
  • リカルド
    テンマの義父でかつては有力な冒険者として名を馳せたが、現在はククリ村で狩人をして、妻のシーリアと、その叔父であるマーリンとともに暮らしている。
    テンマが転生直後、森の中に放置されモンスターに襲われそうになっているところを保護し、家族に迎え入れる。
    テンマを実の息子のように育て、幼少期から戦闘技術だけでなく様々なことを教えてきたが、ククリ村がゾンビに襲撃された際にシーリアを庇って負傷。ドラゴンゾンビの攻撃からテンマを守るために命を落としてしまう。
  • シーリア
    テンマの義母で、赤ん坊の頃に村の近くで見つけた鳳天馬を息子のように育ててきた。
    ククリ村がゾンビに襲撃された時、リカルドにかばわれて一度は助かったものの、最終的に天馬を守るために攻撃を受けて命を落としてしまう。
  • マーリン
    シーリアの叔父で、老齢の魔法使いであり、大賢者とたたえられている。
    テンマに魔法や戦闘技術を教えてくれていたが、ククリ村がゾンビに襲撃された際、リカルドやテンマ達と共にドラゴンゾンビと戦い、テンマを庇って攻撃を受けて命を落とした。。。。かと思われたが。。。。

実際に読んでみて

作画の好み:7☆☆☆☆☆☆☆★★★ 
ストーリーの好み:8☆☆☆☆☆☆☆☆★★ 3巻途中まではちょっと重いのが。。。
キャラクター:9☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ 
アイデア・独創性:5☆☆☆☆☆★★★★★ 
読みやすさ:8☆☆☆☆☆☆☆☆★★ 
エロ・お色気:2☆☆★★★★★★★★

タイトルに釣られて読んだものの、正直途中で投げ出しそうでした。
まず、物語序盤で多数の加護や能力を神々から与えられた割には、成長段階とはいえ、あまり飛び抜けて強い感じではなく、特に共感力強めの自分には、ドラゴンゾンビに村が襲われて、テンマを守るために家族が命を落としてしまうエピソードは結構キツかったです。

ただ、このエピソード以降(コミック3巻真ん中あたり)は、物語もかなり転調し、控えめに言っても主人公無双モードに突入、物語もハッピーな感じで展開していきます。
冒険者仲間の獣人三姉妹や騎士団隊長の侯爵家令嬢、奴隷オチした子爵家令嬢、獣人族族長の娘など、数多くのヒロインが登場し、物語も賑やかになり、途中にぶん投げなくて良かったと今は思っています。

絵柄については好みがちょっと分かれるかも。
基本的に絵も上手いし、表紙やカラー絵はとてもキレイなのだが、ちょっと独特のクセがある感じ。
勿論、自分は好きです。

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