「栽培チートで最強菜園~え、ただの家庭菜園ですけど?~」を読んで 感想・評価

スローライフ

作品紹介

15歳で成人の日「降神祭」で、神々から特別な加護を与えられる世界。
村の青年ジオは、憧れの幼なじみシーファが既に冒険者として活躍しており、一緒に冒険したいという思いから冒険に役立つ加護を望むが「家庭菜園」という良くわからないギフトを授かってしまう。
同い年で腹違いの妹は「剣神の寵愛」といういかにも強そうなギフトを授かり、幼なじみのアニィにからかわれ、落ち込みながら自宅へと帰る。

自宅の庭でギフトが発動すると、一瞬で庭が耕され、立派な家庭菜園が出来上がり、種も植えてないのに大量の野菜が出来上がった。
しかも、「収穫しますか?」という謎の声に答えるといつの間にかカゴが現われ、野菜がひとりでにカゴの中に収まってしまう。

「…便利だなぁ!」
ジオはのんきに喜んでいるが、収穫された野菜は、レベルが違う美味しさで、魔石やモンスターを吸収してドンドンレベルアップ。
野菜だけではなく、なぜか「肉」や「魚」、貴重な「薬草」や「鉱石」まで収穫出来る様になり、警備のための巨大ゴーレムまで呼び出せるように!

作品詳細

  • 著者(原作):九頭七尾
  • 著者(漫画):涼
  • キャラクター原案:ごれ
  • 出版社:スクウェア・エニックス
  • 雑誌・レーベル:マンガUP!・ガンガンコミックスUP!
  • 発行巻数:5巻 ※2024年6月24日現在
  • 第一巻初版:2022年3月7日(Ver.1.00発行)

登場人物

  • ジオ
    本作の主人公で15才の成人の日に謎のギフト「家庭菜園」を授かってしまうが、レベルアップを繰り返すウチにトンデモ能力を秘めていることに気づき、活躍の場を広げていく。
  • セナ
    同い年の腹違い(?)の妹。ぐうたらでちょっとアホっぽいが可愛い妹だが、成人の日にギフト「剣神の寵愛」を授かり、冒険者として活躍する。
  • シーファ
    3歳年上の幼なじみで、ジオの憧れの存在。
    レアギフト「女帝の威光」を授かっており、既に冒険者として活躍している。
  • アニィ
    1歳年上の幼なじみで、シーファと共に冒険者をしている。
    顔を合わす度にジオのことをからかってくるが…。
  • リルカ(リルカリリア)
    ポピット族の商人で、ジオの作物の素晴らしさに早くから気づき、取引を申し出てくる。
    取引量を増やす為にジオを家の裏手の空き家を買取り、ジオに無償で提供する等、菜園拡大に協力する。
  • ミルク
    菜園で収穫した「魔物の卵(小)」から生まれたスノーパンサーの子供。

実際に読んでみて

作画の好み:10☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 
ストーリーの好み:10☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 
キャラクター:9☆☆☆☆☆☆☆☆☆★
アイデア・独創性:6☆☆☆☆☆☆★★★★ 
読みやすさ:10☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 
エロ・お色気:2☆☆★★★★★★★★ 裸エプロンぐらい?
TOMOYANのお好みメーター

キレイでやわらかい絵柄でヒロイン達も魅力的に描かれているが、アクションシーンもしっかり描けてて、とても好きです。
アホかわのほほんな妹のセナやちょっとクールな憧れの幼なじみシーファ、ちょっとボーイッシュで憎まれ口を叩きがちなアニィといったタイプの異なるヒロイン達がそれぞれ可愛く、魅力的。

ストーリーも最初はありがちな農業系チートスキル系かと思いましたが、肉は木になるわ、魚は地面から生えてくるわで、トンデモでハチャメチャな感じで、魔物の卵やゴーレムまで生えてくるわで、なんだかドンドンとんでもない方向に育っていくのが面白い。
5巻では、もう何を言っているのか意味が分からないとは思いますが、ついに魔物の氾濫(魔物が大量発生して街にに襲いかかってくる)にまで「家庭菜園」で戦いに参加、巨大なボスモンスターを倒すまでに至ります。

ただ一点気に入らないというか、これはどうなのよと思う点は、生まれて直ぐは子猫の様だったミルクが成長するとどんどん可愛くなくなっていってしまう事。
成長につれてかっこよくなっていくのであればいいんですが、鳴き声や動きは猫のままなのに、鋭い牙が2本長く伸びてはみ出してくるわ、手足にはいかにも攻撃力な高そうな大きな爪が生えてくるわで、どんどんモンスターな感じのデザインになってしまうのに、違和感が凄い。
逆に言うと、気に入らない点はそれぐらいしかない、とても面白くおすすめの作品です!

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