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「失格から始める成り上がり魔導師道!」を読んで 感想・評価

異世界ファンタジー

作品紹介

魔導師の家系であるレイセフト家の長男に産まれながら、魔力が少なかった為、廃嫡され家族や使用人から虐待を受けるアークスは、ある日現代日本に生きた男の人生20年分を追体験する。
飛行機・車・コンピューター・大学で学んだ物理法則など、この世界では知り得ない知識を得たアークスは、それを武器に、才能でしか子供に勝ちを見いだせない両親見返すために、この世界の魔法を極めようと決心する。

作品詳細

  • 著者(原作):樋辻臥命
  • 著者(漫画):ふしみさいか
  • 出版社:マイクロマガジン社
  • 掲載誌・レーベル:コミックライド / ライドコミックス
  • 発行巻数:3巻 ※2024年6月25日現在
  • 第一巻初版:2021年3月27日

登場人物

  • アークス・レイセフト
    本作の主人公で、魔力量の少なさから廃嫡され虐待を受けていたが、現代日本に生きた男の記憶が甦り、現代知識を武器に、両親を見返すべく、この世界の魔法を極めようと決心する。
  • リーシャ・レイセフト
    アークスの妹でレイセフトの現嫡子。
    兄であるアークスをしたっており、両親のアークスに対する仕打ちに心を痛めている。
  • ジョシュア・レイセフト
    アークスの父で、レイセフト家当主。
    魔力の少ないアークスを廃嫡し、執拗に虐待を繰り返している。
    兄であるクレイブが魔力が魔力量を理由に廃嫡され、自身がレイセフト家当主になったが、クレイブが戦場でめざましい成果を上げ、軍の要職につき、魔力量の多い自身より実力が上である事がコンプレックスとなっている。
  • クレイブ・アーベント
    アークスの伯父でジョシュアの兄。
    アークス同様、魔力量を理由に廃嫡されレイセフト家を出奔したが、戦場でのめざましい戦果をあげ、軍の要職についた努力の人で、実力面では、魔力量の多いジョシュアを遙かに超える。
    アークスの魔法の師匠となる。
  • スゥ(スウシーア・アルグシア)
    街で誘拐されそうになっているところをアークスに助けられる。
    当初は、名乗っていなかったが実は王家とのつながりも強いアルグシア侯爵家の娘。
    アークスからは、魔法バカと評されている。
  • シャーロット・クレメリア
    クレメリア伯爵家の娘で、アークスの元婚約者。
  • カズィ
    金で雇われスゥ誘拐に加担するが、アークスに撃退され収監される。
    リーシャが攫われた際に、救出に向けてアークスに協力し、その後、従者となる。
    見た目は、チンピラだが魔法院を主席で卒業している。
  • ノア・イングヴェイン
    クレイブによって付けられたアークスの従者。
    50年に一人の天才魔導師と評される。

実際の読んでみて

作画の好み:8☆☆☆☆☆☆☆☆★★ 
ストーリーの好み:8☆☆☆☆☆☆☆☆★★ 
キャラクター:9☆☆☆☆☆☆☆☆☆★
アイデア・独創性:6☆☆☆☆☆☆★★★★ 魔力計の開発が出世の契機になるのは初めて
読みやすさ:9☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ 
エロ・お色気:1☆★★★★★★★★★ 
TOMOYANのお好みメーター

まず、自身が魔力量が少ないからと廃嫡された兄に実力で追い越された事を逆恨みし、魔力量が少ない=無能で出来損ないであるという幻想を実の子のアークスにぶつけ、虐待を繰り返すサイコパスお父様やそれに便乗する使用人達が非常に気持ち悪いが、その辺りは追放系のテンプレートなので、致し方ないところか?

主人公は、魔力量が少ないが故に、効率的な魔法運用を突き詰めていく中で、偶然、周囲の魔力に反応し膨張する金属を発見し、現代での記憶にあった温度計をヒントに魔力計を開発する・・・・と言うのが、主人公の出世の契機となるというアイデアはいいですね。

この世界の魔法の詠唱呪文が成語(古文書などに書かれた、ひとまとまりの言葉・慣用語句)と単語を組み合わせて作られているという設定もとてもいいと思うのですが、あまり深く掘り下げられてない感じなのが少し残念。

サイコパス親父による虐待も3話ぐらいまでで、その後はあまり陰鬱としたエピドードはありませんので、そこまではちょっと我慢。
その後は、アークス君もめざましく成長していき、テンポ良く安心のストーリー展開です。

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